スウェーデンでは歯医者さんへの定期受診率は大人で80～90％子供では100％で、アメリカでも70～80％と高い受診率。先進国ではお口に対する関心度は高いのに対して、日本では驚くことに約6％の定期受診率です。
８０２０運動 (80歳まで20本の歯を残そう)はスウェーデンやアメリカでは2010年にすでに達成しているのに対し、日本では20～30年後とかなり遅れを取っています。
定期的に歯のメンテナンスをすることで、多くのリスクを回避することができます。

残存歯数の違いは「むし歯になってから歯医者へ行った」のか「むし歯にならないために歯医者へ行った」のか、の違いだということが分かっています。
歯を残すには、１〜２ヶ月に１度定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
欧米では、治療ではなくこの予防歯科のためのメンテナンスに力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上しました。グラフのようにメンテナンスをしっかり受けた方と受けなかった方とでは80歳になったときに約9本もの差がついているのです。

入れ歯にならなくていいようにするには、お口の中の定期的な診査・掃除をする必要があります。
先進国スウェーデンやアメリカでは80％以上の人が普段からお口のメンテナンスを心がけています。しかし、日本人は約6％程度の人しか、メンテナンスを心がけていないそうです。

どんなにがんばってもきれいに出来ない部分が必ずあります。その部分は私たち歯科衛生士がクリーニングします。歯ブラシなどではきれいに出来ない汚れもあります。それは歯石とバイオフィルムです。
このバイオフィルム(細菌とカビ)は１度破壊しても、また形成されるデータが出ています。
１～３ヶ月に１度の定期的なメンテナンスが大切になるのです。